同名の漫画をNetflixオリジナルとしてアニメ化。
Part IとPart IIの全24話が配信中で、こちらは2018年3月23日に配信開始されたPart Iの感想になります。
完結編となるPart IIは2018年7月30日に公開されました。感想は以下。
『ソードガイ The Animation Part II』の感想
妖刀・魔剣をモチーフとしたダークヒーローもの
妖刀が持つ人の心を狂わせ殺人に駆り立てるという話は日本にもありますが、そうした伝説を下敷きにしたストーリーとなっています。
魔剣に支配された人間は自我を失い「武装魔」と呼ばれる怪物となってしまいますが、中には人の心を保てる者もおり、ただ殺意を振りまく存在となった武装魔と人間とのバトルがくりひろげられます。
武装魔の造形や変身システムなどは仮面ライダー的な特撮モノを踏襲しており、そういうのが好きな人は向いているかもしれません。
シリアス展開かと思いきや
人を殺めるための武器に美を感じる人の業や、妖刀に取り憑かれ人生を狂わされた人間の苦悩など、シリアス路線かと思いきや初回から結構ツッコミどころ満載。
キャラ描写やCVの選択など制作側もかなり狙っている面がありますね。
ダークヒーローものとしてはダークさもマイルドで、細かいことは考えずに頭を空っぽにしてB級感を楽しむ類の作品だと思います。
イカれたキャラ満載
魔剣は世界中に散らばっていて事あるごとに人に取り憑く訳ですが、強い殺意や悪意を持った人間に取り憑くので登場するのはどいつもこいつも頭のおかしいキャラばかり。
彼女をNTRれて同性に目覚めそうになる兄ちゃんや、絶倫おばさんとか誰得といったキャラ満載でツッコミが追いつかないです。
結構な数のキャラクターが登場し、話があっちに飛んだりこっちに戻ったりしてこれちゃんと各キャラのストーリーを消化できるんだろうかという一抹の不安を感じさせます。
Part Iとしてはいい所で終了。Part IIで話がまとまるといいんですが。
作画はそこそこ
直近のNetflixオリジナルアニメでは、『B: The Beginning』や『A.I.C.O. Incarnation』など、作画のクオリティの高い作品が続きましたが、それに比べれば安定はしているもののやや落ちますね。
武装魔はCGですがカット数もそんなに多くなく、もうちょっと頑張って欲しかったかな。
B級アクションを狙っているようなので、内容に合っていてちょうど良いと言えばそうなんですが。
総評:★★★★★☆☆☆☆☆ 5/10
シリアスなダークヒーローものというよりはB級テイストを楽しむ作品であり、そうした意味では合格点かなと思います。続編のPart IIは2018年7月30日公開。
作品としてはコメント付きでみんなでワイワイ見るのに向いているタイプだと思いますが、Netflixではそうも行かないのがやや残念です。
Netflixのオリジナルアニメ路線でそのポートフォリオは充実してきていますが、この作品のメディアとしてNetflixを選んだのが正解だったかはアニメを見る側としてはちょっと疑問ですね。
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