PDPのPS4リモコン「Cloud Remote for PlayStation 4」がいい感じ、ただし導入のハードルはやや高め

PDPのPS4リモコン「Cloud Remote for PlayStation 4」がいい感じ、ただし導入のハードルはやや高め

必要最小限のテレビボタンがあって使い勝手がかなり良い「Cloud Remote for PlayStation 4」ですが、今のところ日本で使うのは若干ハードルが高いです。Amazon.comから購入、北米アカウントでアプリをダウンロードすることでフル機能で使えるようになりました。

早いところ普通に日本でも利用できるようになって欲しいものです。

Cloud Remote for PlayStation 4

PDPから2018年9月に新しく発売された「Cloud Remote for PlayStation 4」は、PS4の基本的なボタンおよび動画再生系のボタンと、テレビ操作として必要最小限な電源・入力切替・音量ボタンをコンパクトにまとめたメディアリモコンです。

PS4用のBD/TVマルチリモコンはPDPを含めていくつか出ていますが、それらは使いもしないキーがゴテゴテとついた無駄にデカイ代物だったのに対し、このリモコンは「PS4を使っていて必要なテレビボタンなんて電源と入力切替、音量ぐらいでしょ」という割り切った仕様が特徴です。

またその「Cloud Remote」たる所以は、従来のマルチリモコンがTVを指定するためのメーカーコードをユーザーが自分で入力する必要があったのに対し、PS4の専用アプリがクラウドのデータベースを参照することで自動でテレビを認識し、ユーザーの面倒な手間を省いている点にあります。

私は今までHORIのPS4リモコンを使っていて(↓コレ)、

これはテレビ操作ができない以外はCloud Remoteとほぼ同じ機能なのですが、唯一の欠点はリモコンだけではテレビの電源をオフできないという点で、仕方なく電源オフだけはスマホのテレビアプリを使っていました。

それがこのCloud Remoteだとリモコン一つで操作が完結できるようになるわけで、これは買わざるを得ないとなったわけですが、実際使うまでにはちょっとした紆余曲折がありました。

Amazon.comから買ったワケ

さてこのリモコン、国内では正式には発売されていないんですが、発売当初は日本のアマゾンでも他のPDPの製品同様並行輸入品が購入できました。しかし私が買おうとした時は1万円近いどう見てもぼったくりなストアからの出品しか無い有様。

さすがにこれは無いなというわけで、久しぶりにAmazon.comから直接購入してみることにしました。

Amazon.comから商品を購入するには日本のアマゾンとは別にAmazon.comのアカウントが必要ですが、日本で発行されたクレジットカードも使えますし、一度アカウントを作ってしまえば日本への発送が対応している商品なら普通に届けてくれます。

値段は本体が29.99ドルで送料が6.30ドル。その時の為替レートにもよりますが、1ドル=120円とすれば送料込みで約4355円といったところです。送料は一番安いやつを選びましたが、それでも若干お高めなのはしょうがないところでしょう。

というわけでポチっとしてから10日ほどで無事届きました。

ちなみにPDPからは以前にほとんど同じ形状のリモコンが2つ出ていますがTV操作はできず、新しいものは十字キーの下にSHARE、VOL、OPTIONボタンがあるのが特徴です。また、電源の単4電池2本は別売りとなっています。

新しい「Cloud Remote」は真ん中にSHARE、VOL、OPTIONボタンがある。

一応注意書きですが、Amazon.comで購入した場合、配達のトラブルや初期不良などがあった際にはAmazon.comと英語でやりとりすることになるので、その辺りは自己責任でお願いします。

Bluetooth機器として接続

この製品はBluetoothリモコンなので、PS4に登録する必要があります。PS4のメニューから

設定 > 周辺機器 > Bluetooth機器

の画面に行き、一度リモコンのPSボタンを押してアクティベートした後に、PSボタンとSHAREボタンを同時に長押しします。

しばらくするとPSボタンの下の赤いLEDが点滅するようになるので、そうしたら画面に ”PDP Cloud Remote” が現れるまでしばし待ちます。

”PDP Cloud Remote” が表示されたらこれを選択し、登録画面で「はい」を押せば終了です(ここまでは付属のPS4コントローラーで操作します)。

取扱説明書には最初に他のBluetoothデバイスを登録解除するよう書かれていますが、やらなくても特に問題は起きませんでした。問題があったら試した方がいいかも。

専用アプリは日本のPSストアには無い

さて、これで一応PS4リモコンとしては使えるようになりますが、テレビの操作はまだできません。この後「Cloud Remote」アプリを使うことで、煩わしい登録作業をしなくてもテレビのリモコンとして使えるようになるというのがこの製品のウリです。

そのためにはまず PS4のPlaystation Store から “PDP Cloud Remote App” をインストールする必要がありますが、日本のストアからでは検索しても出てきませんでした。

どうしたものかと思ったのですが、PSVRを買った時に北米アカウントを作って日本では出ていないゲームをインストールしたのを思い出し、そのアカウントで試してみることに。北米アカウントの作成自体はそれほど大変ではないです。

北米アカウントでログインし直して、PSストアで “PDP” で検索すると無事 “PDP Cloud Remote App” が表示されたので、これをダウンロードし早速アプリを起動します。

このアプリで使っているテレビを登録するのですが、実際やることは拍子抜けするぐらい簡単で、リモコンのVOLボタンを押してテレビの音量が変化するのを確認するだけ。これで接続されているテレビを自動で認識しているようです。うちのテレビはBRAVIAなのですが、問題なく認識されました。

やることは音量ボタンを押して動作を確認するだけ。認識されない時は「NO」を選択し、手動でメーカーを選択する。

一度設定されれば普段使っている日本のアカウントでもリモコンは使えます。ちなみに日本では⚪︎ボタンが選択決定ですが、北米では×ボタンだったりするので、心の片隅にとどめておくといいかも。

あと、うちではPS4をテレビに直接HDMIで接続しているのですが、Amazon.comでのレビューではサウンドシステムを経由している場合に機能しないといった問題があるようなので、該当する場合は注意が必要かも知れません。

使い勝手はかなり良い

うちではテレビはもっぱらPS4のtorneで見ているので、早速torneで使ってみましたが、接続も安定しており何の問題もなく快適です。

HORIのリモコンに比べて、ボタン配置こそ違えどできることはほとんど同じです。唯一の違いはHORIのVOLボタンがtorneの内部的な音量調節なのに対し、PDPはテレビ側の音量調節なことですね。

テレビの音量を直接変えられる方が便利な人も多いでしょうし、torne側の音量調節もPDPでもやろうと思えばR2+↑↓ボタンでできます。

そしてもちろんリモコンからテレビの電源をオン・オフできます。これだけでも買った価値があったというもの。

またHORIのリモコンより横幅はありますが手には馴染む形状で、テーブルの上に置いたままでもボタンを押せる安定感があります。

HORIのPS4リモコンとの比較。横幅以外はほぼ同じサイズ感。

torne以外でも、YouTubeやAmazonプライム・ビデオ、Netflixなどのアプリの操作もできますし、BDの再生も問題ありません。基本的にPS4コントローラーと同じですからね。片手で操作できるので動画視聴にはもってこいです。

まとめ

テレビの操作は電源と入力切替、音量のみという割り切った仕様ですが、PS4でのtorneやストリーミングサービスの視聴がメインで、テレビリモコンはほとんど使わないという人にはまさに打って付けな製品だと思います。必要十分なコンパクトリモコンとして個人的にはベストです。

問題は日本での並行輸入は割高になることと、アプリが日本のPSNアカウントではダウンロードできないということですね。

北米アカウントの取得はそれほど大変ではないですが、日本のアカウントでも使えるようにして欲しいし、またリモコン自体も日本でリーズナブルな値段で購入できるようになって欲しいものです。

もしくはHORIあたりから似たような仕組みのリモコンが出てくれると嬉しいのですが。

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