2020春アニメ ベスト5
01 | ミュークルドリーミー
帰ってきたサンリオの狂気
ニチアサの女児アニメのはずなんですが、そこはそれサンリオなので全く油断できない。畳み掛けるようなテンポで快速に進むストーリーと隙あらば挿入されるシュールなネタで、この枠としては「マイメロ」以来の衝撃を受けました。
監督は「まちカドまぞく」や「斉木楠雄のΨ難」の桜井弘明。原作がない分好き勝手にできるのか、いつにも増してキレキレですね。というか本来(?)の視聴者層はついてきてるんだろうか。T.M.Revolutionネタとか分からんやろ…
昨今の情勢で一時中断しましたが一ヶ月ほどで再開し、春アニメの延期組の中では最速で復活。サンリオは不死身なのか。枠的に1年は続くと思いますが、この春に始まったアニメでは結局一番楽しみなアニメになっていました。
02 | 波よ聞いてくれ
ラジオを止めるな
北海道のカレー屋のバイトがラジオのパーソナリティになるという、よく分からない上にどうやったら面白くなるのかという設定ですが、出てくるキャラがヤベーやつばっかりで、その人間関係が絡み合ってストーリーが展開されていくので話が進むほど面白くなってきますね。
原作は「無限の住人」の沙村広明で、こんなニッチなネタをここまで膨らませられるのはさすがの発想力と構成力と言うべきか。「無限の住人」のアニメはアレな感じでしたが、こちらは現代劇のコメディなのもあってか原作の面白さが素直にでている気がします。
ラジオというのもアニメファンには今だに馴染み深いもので、その内情が垣間見られるのも興味深いところ。それにしても主人公のセリフ量がハンパなかった。
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03 | BNA
やきう回のあるアニメは
TRIGGERのオリジナルアニメ。
一口に作画が良いと言っても色々ありますが、こういう間の取り方や動きの面白さで魅せてくれるものは少なく、「アニメ」のケレン味を堪能できる貴重な作品。1話のBパートとかシビレます。
唐突に始まる野球回という謎のノルマもこなしつつ、この回で初登場したジャッキーはキルラキルのマコみもあるいいキャラでしたね。もっと活躍してもよかった。
一方でストーリーは想像通りの展開でヒネリも新鮮味もなし。脚本は毎度ワンパターンな今石作品でお馴染み中島かずきで、悪い予感が的中してしまった形です。
個人的にはこの作画とジャッキーが見られれば満足ですが、吉成曜監督の前作である「リトルウィッチアカデミア」より話が詰まらなくなってしまったのは残念です。
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04 | プリンセスコネクト!Re:Dive
実質このすば3期
いわゆるソシャゲのアニメ化ですが、監督に「この素晴らしい世界に祝福を!」の金崎貴臣を起用。そこで培われたメソッドを臆面もなく駆使して作られており、デジャヴを感じるシーンも多いですが実際面白いから困る。
冒険者のはずが美味しいものを食べるのが目的の「美食殿」というギルドを組み、アクシデントでしか冒険しないというこのすば感。やばいですね⭐︎。ペコリーヌとコッコロとキャルというキャラのバランスも絶妙です。
後半のシリアスパートはゲームのストーリーの根幹なんでしょうが、このアニメには正直いらなかったかも。サイゲに入れろって言われたんやろなあ。とはいえ作画もよく上手いことことまとめられておりキレイに終わりましたね。
「当てる」方法論を確立し、そこに大量のリソースを投入するCygamesのしたたかさを感じます。
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05 | かくしごと
娘が可愛くて絶望した
「さよなら絶望先生」などでお馴染み久米田康治の漫画をアニメ化。描く仕事を娘に隠し事にしている漫画家が主人公。
いつものノリのギャグメインですが、この絵柄で父娘のハートウォーミングなエピソードをやられると不意をつかれて効果は抜群ですね。ていうかもう高木さんみたいになってる。
なにやら不穏な伏線もちらつき久米田作品としては異色な印象ですが、全体的に毒気が抜けてしまってフツーの日常系みたいになってしまったのは物足りない気もします。まあかわいいからいいんだけど。
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OP・ED大賞
OP | BNA
さすがのカッコよさ。うんうん、それもまたアイカツだね。
ED | かくしごと
曲が良くて絶望した。なぜかビールが飲みたくなる。