動画配信サービス

動画配信サービスの種類と、そのメリット・デメリットを比較

動画配信サービスの種類と、そのメリット・デメリットを比較

最近では映像コンテンツをインターネットで楽しむのが当たり前になってきましたね。

それに伴って様々な動画配信サービスが提供されるようになり、何が違うのか分からない、どれを選んで良いか分からないという人も多いかもしれません。

ここでは動画配信サービスの配信方式や料金体系、そしてそれぞれのメリット・デメリットを解説していきたいと思います。

配信方式の種類

まず、配信方式には大きく2種類あり、いつでもみたい動画を見られるビデオ・オン・デマンド(VOD)方式と、その時やっている番組を視聴するリアルタイム方式があります。

ただ最近はリアルタイム方式のサービスでも、過去の番組をVODとして提供する混合型のサービスも増えてきています。

どちらの場合でもインターネット配信となるので、PCだけでなくスマートフォンやタブレットでいつでもどこでも利用できるのが利点です。

Android TVやFire TV、Apple TVなどに対応しているサービスも多く、アプリをインストールすることで自宅ではテレビの大画面で楽しむこともできます。

ビデオ・オン・デマンド(VOD)方式

見たい時に見たい動画を視聴できる方式です。ユーザーの要求(デマンド)に応じてビデオ再生するのでこう呼ばれます。方式としてはYouTubeなどと同じです。

時間のある休日に好みのシリーズを一気見できるなど、視聴の自由度の高いサービスと言えます。

メリット
  • 見たい時に見たい動画を視聴できる
  • 見逃すことがない
デメリット
  • コレというものが無い時は動画の選択に迷う

リアルタイム方式

テレビ放送のように配信スケジュールが番組表で決まっており、その時やっている番組を視聴する方式です。

「リニア型」と呼ばれる事もあります。

リアルタイム方式のサービスはジャンル毎に多くのチャンネルを用意しているものが多く、好みのチャンネルがあればいつでもそのジャンルの番組を配信していることになります。

自宅に帰ったらとりあえずテレビをつけるのと同じ感覚で、暇な時にとりあえず何か見たいという場合に向いていると思います。

メリット
  • いつでも何かしらの番組を配信している
デメリット
  • 見たい番組をやっていない場合がある
  • 見逃してしまう可能性がある

課金方式の種類

課金方式としては主に定額で見放題の定額制と、視聴毎に料金が発生するレンタル制があります。

ただし、同じサービス内に見放題の作品とレンタル作品が混在しているものもあるので注意が必要です。

定額制(SVOD)

月額定額など一定期間固定額 で見放題となるサービスです。購読(Subscription)形式なので、Subscription Video On Demand (SVOD) と呼ばれます。

追加料金がない反面、視聴しなくても料金が発生するので、利用するサービスに見たい作品がたくさんあるかどうかが判断材料になるでしょう。

ほとんどのSVODは初回加入時は無料のお試し期間があるので、気になるサービスはまずは無料体験してみるのをオススメします。

メリット
  • 固定額で見放題で、追加料金を払う必要がない
デメリット
  • 視聴しなくても料金が発生する

レンタル制(TVOD)

動画を視聴する毎に料金が発生し、視聴開始から48時間などの一定期間中は動画を見ることのできる方式です。視聴ごとに取引(Transaction)が発生するので、TVOD (Transactional Video On Demand)と呼ばれることもあります。

レンタルビデオのインターネット版と言えるでしょう。

視聴する分だけ料金が発生する明快なシステムですが、1シリーズ10話のドラマなどの場合は結構な額になるので、定額制の方がお得な場合もあります。

純粋にレンタルのみのサービスは定額制サービスの登場によって下火になってきており、レンタル制と定額制が混合したサービスが多いのが現状です。

メリット

  • 見る分だけ料金を払えば良い
デメリット
  • シリーズものなどかなり高額になるケースもある

無料

中には動画にCMを挟むなどして視聴無料のサービスもあります。

無料サービスは会員登録が不要な場合が多く、気軽に利用できるのがメリットですが、作品の配信期間が短いものが多く、見たいものは早めに見ておくことをお勧めします。

メリット
  • もちろん無料であること
  • 会員登録不要ですぐに見られるサービスが多い
デメリット
  • 広告表示があったり、配信期間が短い場合が多い

主な動画配信サービス

以下では実際の動画配信サービスの主な特徴を紹介して行きます。

ここではコンテンツ制作会社の制作した作品を提供するサービスに絞り、YouTubeなどのユーザー投稿型のサービスは省いています。

サービス一覧表

 VODリアルタイムVOD+リアルタイムの混合型
定額Netflix
Hulu
Amazonプライム・ビデオ
dアニメストア
 DAZN
定額+レンタルの混合型dTV
U-NEXT
FODプレミアム
  
無料GYAO!AbemaTV 

クリックでサービスの説明に飛びます。

Netflix

サービスサイトNetflix
配信方式VOD
課金方式定額制
月額(税抜)
800円(SD画質)
1200円(HD画質)
1800円(4K HDR画質)
無料お試し期間1ヶ月
特徴オリジナル作品が多い

定額見放題の代表格と言えるNetflix。

映画やドラマ、アニメなど、どのジャンルもコンテンツは豊富です。

Netflixはオリジナルコンテンツの制作に意欲的で、ここでしか見られない作品も多くあります。

また、早くから高画質コンテンツに取り組んでおり、近年制作されたオリジナル作品はほぼ全て4K HDRで視聴できるため、4Kディスプレイを持っている方は検討の価値ありです。

Hulu

サービスサイト Hulu
配信方式VOD
課金方式定額制
月額(税抜) 933円
無料お試し期間2週間
特徴日テレの番組が豊富

定額の見放題サービスではおなじみのHulu。

アメリカ発のサービスですが、2014年に日本での運営は日本テレビに移管されました。

そうした経緯から「ウォーキングデッド」などの海外作品に加えて、日テレのドラマや「ガキの使い」などのバラエティ番組の見放題作品が豊富なのが特徴です。

Amazonプライム・ビデオ

サービスサイト Amazonプライムビデオ
配信方式VOD
課金方式定額制
年額(税込) 4900円
または
月額(税込) 500円
無料お試し期間1ヶ月
特徴Amazonプライムのサービスの一部
レンタルのAmazonビデオとは別

Amazonプライム・ビデオはAmazonが提供する定額の見放題サービスです。

Amazonプライムのサービスの一部であるため、プライム会員であればプライム・ビデオの動画は全て見放題となります。

料金もプライム会員と共通ですので、年額4900円または月額500円(いずれも税込)というSVODとしては非常にお手頃な価格となっています。

AmazonもNetflixに次いでオリジナルコンテンツや4K動画の配信に積極的なので、その点でも要注目です。

ただ、プライム会員でも無料会員と同様にレンタルでしか視聴できない作品もあるのが悩ましいところです。

Amazonをよく利用する方には特にオススメです。

dアニメストア

サービスサイトdアニメストア
配信方式VOD
課金方式定額制
月額(税抜) 400円
無料お試し期間31日
特徴アニメ専門のサービス
豊富なアニメ作品数

その名の通りアニメ専門のサービスであるdアニメストア。ドコモのサービスですが、ドコモユーザー以外でも加入できます。

アニメ専門はダテではなく、アニメ作品数では他のサービスの追随を許しません。

月額400円とお手頃な価格ながらほぼ全ての作品が見放題で、追加料金なしで多くのアニメが楽しめるのが魅力です。

アニメ好きならとりあえず入っておいて損はないサービスです。

dTV

サービスサイトdTV
配信方式VOD
課金方式定額+レンタルの混合型
月額(税抜) 500円
無料お試し期間31日
特徴豊富なコンテンツ

お手頃な価格で豊富なコンテンツを提供するdTV。映画やドラマ、アニメなどオールラウンドに作品が揃っています。

見放題作品とレンタル作品が混在しているサービスですが、見放題分は月額500円と、類似のサービスに比べてお手頃な価格になっているのが特徴です。

見たい作品が見放題のものがメインであればお得な選択肢なので、無料お試し期間中にご確認されるのがお勧めです。

ドコモのサービスですが、ドコモユーザー以外でも加入できます。

U-NEXT

サービスサイトU-NEXT
配信方式VOD
課金方式定額+レンタルの混合型
月額(税抜) 1990円
無料お試し期間31日
特徴豊富なコンテンツ
雑誌読み放題サービスも付いている

日本の動画配信サービスでは老舗のU-NEXT。

国内外を問わず映画やドラマ、アニメなど豊富なコンテンツが魅力です。

注意点としては見放題作品とポイントで購入するレンタル作品が混在していることですね。

月額1990円(税抜)と価格設定はやや高めですが、毎月1200ポイント付与され、このポイントでレンタル作品を見ることが可能です(ポイントの有効期限は90日)。

このシステムは一長一短で、定額である程度レンタル作品が見られると考えればメリットですが、ポイントを使わずに失効してしまう場合もあり、損か得かは利用スタイルによると思います。

コンテンツは豊富ですので、自分に合っているかどうか無料体験期間中にしっかり検討されることをお勧めします。

FODプレミアム

サービスサイトFODプレミアム
配信方式VOD
課金方式定額+レンタルの混合型
月額(税抜) 888円
無料お試し期間初回に限り2週間無料(キャリア決済を除く)
特徴フジテレビの番組が豊富
雑誌読み放題サービスも付いている

フジテレビが提供する動画配信サービス。

月9のドラマなど、フジテレビの番組を独占配信しているのと、雑誌読み放題サービスも付いているのが特徴です。

月9などのフジテレビのドラマが好きな人にはオススメ。

GYAO!

サービスサイトGYAO!
配信方式VOD
課金方式無料
無料お試し期間
特徴会員登録不要で無料視聴可

Yahoo! JAPANが提供する無料動画配信サービスのGAYO!

会員登録不要ですぐに動画が見られるのは魅力ですね。ドラマやアニメだけでなく評価の高い洋画も配信していたりと、コンテンツもなかなか頑張っている印象です。

ただ、放送中の番組であれば1週間など、配信期間が限られているため常に見たいものが見られる訳ではありません

ポイント購入制のGYAO!ストアもあり、見逃した作品はこちらで購入することもできます。

ABEMA

サービスサイトABEMA
配信方式リアルタイム
(プレミアムプランはVOD利用可)
料金無料
(プレミアムプランは月額960円)
無料お試し期間
(プレミアムプランは1ヶ月)
特徴様々なチャンネルの番組が無料
見逃した番組を見られるプレミアムプランもある

リアルタイム方式では代表的なAbemaTV。

ニュースやドラマ、アニメだけでなく、将棋や釣りなど様々なジャンルのチャンネルがあり、会員登録不要で無料で視聴できます。

全ての番組ではないですが、見逃した過去の番組が見放題となるプレミアムプランもあります。

DAZN

サービスサイトDAZN
配信方式VOD+リアルタイムの混合型
課金方式定額制
月額1,750円(税抜)
(ドコモユーザーは月額980円(税抜))
無料お試し期間1ヶ月
特徴スポーツ専門で多くの試合のライブ&録画が視聴できる

スポーツ専門の配信サイトDAZN( ダゾーン)。

様々なスポーツのライブ中継に加えて、過去の試合のビデオが視聴できます。

スポーツ専門だけあって幅広い競技や試合に対応しており、電波放送のようなチャンネル数の制限のないネット配信の利点が大いに生かされているサービスだと思います。

スポーツ好きの方にお勧めです。