インターネットでのアニメ配信が一般的になり、外出先の空き時間に楽しめたり、そもそも放送しているTV局がない地域でも視聴できたりと、アニメファンにとっても頼もしい存在の動画配信サービス。ただ、数が多くてどれにすれば良いか迷ってしまうこともありますね。
ここではアニメを存分に楽しめるという観点から、基本的に定額見放題なサブスクリプションサービスであること、ユーザー数が多い(市場で支持されている)こと、という基準で
- Amazonプライムビデオ
- dアニメストア
- Hulu(フールー)
- Netflix(ネットフリックス)
の4つの動画配信サービスをピックアップ。それぞれのサービスのメリット・デメリットを比較してみました。
オススメランキング
1位 dアニメストア | 😍😍😍😟🙂😍 |
1位 Amazonプライムビデオ | 😍😍🙂🙂🙂😍 |
3位 Hulu | 🙂🙂🙂🙂🙂🙂 |
4位 Netflix | 😟😟😟🙂🙂😟 |
評価方法
6つの評価項目に対してそれぞれ3段階で評価し、合計点の高いものをよりオススメとしています。
3段階評価
- 3点:😍<スゴイ!
- 2点:🙂<まあ普通かな
- 1点:😟<それってどうなの
それでは、それぞれの評価項目について詳しく説明していきますよ。
評価項目
1. 無料お試し期間
多くのサービスは、初回は無料のお試し期間があります。気になるサービスがあればとりあえず加入してみて、気に入らなければ期間内に退会すればお金もかかりません。
Amazonプライムビデオ | 30日 | 😍 |
dアニメストア | 31日 | 😍 |
Hulu | 14日 | 🙂 |
Netflix | 無し | 😟 |
期間は1ヶ月のものが多いですが、Huluは2週間と短かめです。
また、Netflixについては以前は1ヶ月の無料体験期間があったのですが、2019年12月から無料体験期間が利用できなくなったようです。新規の方が気軽にお試しできなくなったのは残念ですね。
2. 価格
今回取り上げたサービスはいずれも定額で見放題のサブスクリプションサービスです(少数のレンタル作品があるサービスもあります)。どれだけ見ても追加料金はかかりませんが、価格はサービスによって異なります。
それぞれのサービスの月額価格を比較してみました。
Amazonプライムビデオ | 月額¥500 または年額¥4,900 (月換算¥408/月) | 😍 |
dアニメストア | 月額¥440 | 😍 |
Hulu | 月額¥1026 | 🙂 |
Netflix | 月額 ¥990 (SD) ¥1,490 (HD) ¥1,980 (UHD 4K) | 😟 |
プライムビデオとdアニメストアがワンコイン以内で、お得感がありますね。
Netflixは画質の違いなどで3つの視聴プランがありますが、今時SDは流石に画質が良くないですし、4Kのアニメコンテンツはまだほとんど無いので、スタンダードプランという選択になるかと思いますが、最近値上げされプライムビデオの約3倍という価格はやはり割高に感じます。
3. コンテンツ数
せっかく見放題サービスなので、色々なアニメを楽しむためにもコンテンツ数は重要ですね。
というわけで各サービスで配信中の見放題なアニメの作品数を以下のグラフにまとめてみました。(作品数は変化するので、目安と考えてください)
何と言ってもdアニメストアが突出して多いです。アニメ専門はダテじゃないですね。他は作品数に関してはほぼ横並びと言えそうです。
注意すべきはNetflixは海外アニメが多い点で、その約1/3を海外作品が占めています。海外アニメが見たい人にはもちろんメリットですが、日本のアニメが見たい人にとっては不満の残るラインナップと言えます。
また今期(2021秋アニメ)の新作アニメの配信状況は以下の様になっています。
こちらもdアニメストアが最も多いですが、最近は新アニメに関しては他のサービスもかなり力を入れてきており、差は少なくなってきている印象です。
一方Netflixは相変わらず新作の配信数が他のサービスに比べて少なく、新作アニメの充実度もイマイチです。ただNetflixは独占配信作品が多く、ここは見逃せないポイントです。
ちなみに今期の新作アニメの配信作品まとめはこちら。
以上、コンテンツ数に関してはdアニメストアがダントツと言っていいでしょう。
それぞれのサービスで配信中のオススメ作品は以下のページにまとめたので、こちらもご参考にどうぞ。
4. 対応プラットフォーム
ネット配信サービスの大きな利点として、スマホなどの様々なデバイスで視聴可能という点が挙げられますです。
最近ではFire TVやApple TVなどのセットトップボックスも増え、またPS4などのゲームコンソールからでも視聴できるのが当たり前になってきましたね。既に持っているデバイスで利用できればTVの大画面で見るのにも初期費用もかかりません。
以下の表では主なプラットフォームに専用アプリがあるかという観点で対応状況をまとめました。
Android TV | Fire TV | Apple TV | PS4 | iOS / Android | ||
Amazonプライムビデオ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 🙂 |
dアニメストア | ◯ | ◯ | × | × | ◯ | 😟 |
Hulu | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 🙂 |
Netflix | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | 🙂 |
dアニメストアのみApple TVとPS4には対応していません。対応プラットフォームの少なさはdアニメストア唯一の弱点ですね。
ただ、2018年7月3日に「dアニメストア for Prime Video」というサービスがスタートし、プライムビデオが対応しているデバイスならdアニメストアの動画が視聴できるようになりました。
もし複数のサービスを併用するなら、作品数の多さと使い勝手の良さ、価格面からプライムビデオ+dアニメストアチャンネルが個人的には一番オススメです。
5. スマホでのダウンロード
今回取り上げたサービスは、いずれもiOSアプリ・Androidアプリが用意されており、スマホやタブレットで動画視聴が可能です。
ただ動画のストリーミング再生はデータ通信量が多く、外出先だと通信制限が気になってしまいますね。
サービスによってはコンテンツをスマホやタブレットにダウンロード可能となっており、Wi-Fi接続時に端末に動画をダウンロードしておいて外出先ではオフラインで動画視聴する事も可能です。
以下は各サービスのダウンロード対応です。
Amazonプライムビデオ | ◯ | 🙂 |
dアニメストア | ◯ | 🙂 |
Hulu | ◯ | 🙂 |
Netflix | ◯ | 🙂 |
Huluは当初ダウンロードに対応していなかったのですが、2018年7月25日のアプリアップデートによりダウンロード可能になりました。ダウンロード非対応はHuluの大きな不満点だったので大きな前進ですね。これでダウンロード対応については各サービス横並びになりました。
6. サービスならではの特色
ここではそのサービスならではの、他では得られないメリットがあるかを評価しています。
Amazonプライムビデオ
プライムビデオはそもそも「Amazonプライム」のサービスの一部であるため、加入することで自動的にお急ぎ便などの他のAmazonプライムのサービスが受けられます。もともと低価格ですが、これによって価格以上のお得感がありますね。
また「Amazon Prime Videoチャンネル」という他の動画配信サービスにチャンネルを提供するサービスも開始され、そこでdアニメストアチャンネルの動画が見られるようになったり、今後動画配信の統一的なプラットフォームとなる可能性もあり要注目です。
Amazonプライムビデオdアニメストア
とにかく作品数はダントツで、新旧のアニメの配信数は最多です。とりあえず入っておけば見たいアニメは大体見られると思います。
また、作品毎に声優やスタッフなどが細かくタグ付けされており、そこから関連作品に容易にリーチできるようになっています。アニメファンにとっては痒い所に手が届く作りで、質量ともにアニメファンのためのサービスと言えるでしょう。
NTTドコモのサービスですが、キャリアフリーなのでクレジットカードがあればドコモでなくても加入できます。料金もお手頃なので、アニメ好きなら入っておいて損はないと思います。
dアニメストアHulu(フールー)
これといった特徴がない標準的なサービスですが、意外とアニメの作品数も多く、欠点という欠点がないとも言えます。
元々アメリカで誕生したサービスですが、日本での運営は日テレが継承したという経緯があり、『名探偵コナン』や『アンパンマン』など日テレ系のアニメは充実しており、テレビ局が持つサービスならではの強みもあります。
『ウォーキング・デッド』などの海外ドラマはもちろん、日テレ系で放送中のドラマやバラエティ番組も豊富なので、見たい作品があれば一考の価値があると思います。
HuluNetflix(ネットフリックス)
国内アニメの作品数が他のサービスに比べて少なく、新作の配信も少ないのは残念ですが、その代わりNetflixオリジナルのアニメ制作には力を入れています。それが魅力的な作品群であれば独自の価値になり得たのですが、現状はそうなっていないようです。
個人的にお勧めできるのは『Devilman Crybaby』ぐらいで、極限まで制作費を抑えてアニメを制作するためのあらゆる手法とその結果を否応なしに学ぶことのできるオリジナル作品も少なくありません。
映画やドラマなどを含めた配信作品やアプリの使いやすさなどは魅力的ですが、少なくともアニメ目当てで加入するサービスとは言い難いと思います。