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Apple TV 4K が届いたので使ってみた – レビュー 本体編

Apple TV 4K が届いたので使ってみた – レビュー 本体編

ちょっと今更感がありますが、注文していたApple TV 4Kがやっと届いたので、使用感をレビューしてみたいと思います。

本体の使い勝手の本体編と、各種アプリを使ってみた感想のアプリ編の前後編でお届けします。

Apple TVは2世代前の第3世代(2012年発売)のを持っていて、たまにiTunesで映画を見るくらいだったのですが、やっと4Kに対応したという事で買ってみました。Apple TVがSiriやApple Storeに対応したのは第4世代からなので、そういった機能を使うのも初めてになります。

接続する4K TVがAndroid TVに対応しているので、それとの比較を交えながらレビューしていきます。

セットアップ

4K TVとHDMIケーブルで接続して電源ON。HDMIケーブルは4K HDR対応のものを用意しましょう。

セットアップは表示された指示通りに進めて特に問題なく終了。アカウントやWi-Fiのセットアップは同じLAN内に接続しているiPhoneなどがあれば、その設定をBluetooth経由で設定してくれて手間いらず。この辺の細かい配慮はAppleらしいですね。

さすがの4K HDR画質

まあ仕様通りに4K HDR映像が出力されるわけですが、頭で分かっている2Kとの数字的な差よりも、体感による質的な差が大きいなと改めて感じます。

デフォルトでスクリーンセイバーがついているんですが、これがすごい綺麗です。4K HDRの空撮動画で、なんかずっとボーと見ちゃうんですよね。もうこれだけでコンテンツとして成立しちゃってる感じ。

tvOS 12では国際宇宙ステーションからの映像もスクリーンセイバーに追加された。中には日本列島の夜景も。

現状では4Kコンテンツを見ようと思うと、4K対応のストリーミングサービスを利用するかUltra HD Blu-rayを買う必要があるわけですが、Apple TV 4Kを買えばすぐに4K HDRとはこういうものだという体験ができるという仕掛けになっています。

基本操作

今までもApple TVを持っていましたが、基本的に使いかたは変わらないですね。もちろんUIはフォントを含め4Kネイティヴになって美しいです。またレスポンスも良好。iPad Proと同じA10X Fusionプロセッサ搭載ということで、もたつきも無くサクサク操作できます。

Android TVはどうにも操作がもたつくところがあるのと、UI表示も2Kをスケーリングしているっぽいのでこの辺の満足度はApple TV 4Kの方が上です。まあ専用のセットトップボックスと比較するのは酷かもしれませんが。

Siri Remote(付属のリモコン)はシンプルながら機能的に必要十分で、使っているとリモコンのデザインはこうあるべき、と感じさせます。TVのリモコンと並べると、TVリモコンはもはや前世紀の遺物のように見えてきます。

Siri RemoteはSiriボタンを押すことで音声入力できますが、トラックパッドも付いていてこれが便利ですね。特にスワイプによる動画のシークが非常にスムーズで、またシーク時のサムネイル表示も速い。

あと10秒スキップ機能があって、これは旧Apple TV(第3世代)にはなかったので結構便利です。

ただSiri Remoteでこれをやろうとすると慣れが必要で、再生中にトラックパッドを右か左にスワイプして指を離さないでいると、画面上に10秒スキップのアイコンが出るので、この時にトラックパッドをクリックするとスキップできます。最初やり方がよく分からなかった…

Siriによる検索

Siriの呼び出し方は、こんな映画みたいな〜などと思った時にいつでも、Siriボタンを押しながら尋ねれば答えてくれます。

これとは別に検索アプリもあり、これは作品名など明確にワード一致するものを探す時に使うためのもので、「4Kの映画見せて」などといったフワッとした検索ができるSiriとの使い分けを想定しているようです。

Siriでも作品名で検索はできるので、検索アプリはいらないんじゃないかと最初思ったのですが、現状のSiriの認識精度だと結局検索アプリからキーボード入力することが多かったです。

Siriとは別に検索アプリも使える。現状ではお世話になることが多い。

例えば最近のアニメだと「少女終末旅行」がNetflixとHuluで配信されているので、「しょうじょしゅうまつりょこう」と音声入力で検索してみましたが、「少女週末旅行」としか認識しませんでした。Siriさんはあまりアニメにはご興味がないようですね…

また、Apple TVはアプリ間の串刺し検索をウリの一つとして謳ってはいますが、日本だと今のところiTunesの映画とApple Music、 Netflix、Amazonプライム・ビデオのみ対応となっています。上述の「少女終末旅行」を検索アプリからキーボード入力で検索してみると、Netflixとプライム・ビデオはヒットするもののHuluではヒットせず。

ちなみにAndroid TVでも音声入力による検索と串刺し検索は可能です。試してみたらちゃんと「少女終末旅行」を認識してくれて、Huluとdアニメストアでヒットしました(Netflixはなぜかヒットせず)。

この辺はAndroid TVというかGoogleの方が一枚上手で、アプリ対応を含めまだまだ発展途上だと感じます。

iPhoneからの操作

iPhoneからの操作は、iOS 11からはコントロールセンターにApple TV Remoteを追加できるようになりました。こちらは10秒スキップのボタンが最初からついているし、何よりiPhoneでのキーボード入力が可能になるので必須と言っていいでしょう。TVでの文字入力はストレスで禿げそうになりますからね。

Apple TV Remoteは単体のアプリもありますが、コントロールセンターに追加するものとは独立しているようです。アプリの方は、視聴中はチャプターやコンテンツ情報を表示してくれるなど、多少機能が充実しています。

コントロールセンターに追加されたApple TV Remote
Apple TV Remoteアプリ。チャプタ等が表示できる。

それと、コントロールセンターから使っていると、iPhoneがスリープした後にアンロックするとホーム画面に戻ってしまいます。アプリであればアンロック後に直前に立ち上げていたアプリがそのまま表示されるので、映画を見ていてちょっと一時停止したい時など便利です。こういう点からもアプリをインストールして使った方がいいかなと思います。

Apple TV Remoteアプリをインストールしている場合はコントロールセンターからでもアプリを起動してくれないものでしょうかね。カメラアプリなんかはそうなっているし…

あと、アプリを購入する際などにApple IDのパスワード入力を求められるわけですが、Touch IDによる認証が可能なiPhoneから操作してる場合でもキーボード入力を求められます。いちいちパスワードを聞かれないように設定することも可能ですが、Touch IDの認証ならすぐ終るので、連動してOKにしてくれると嬉しいですね。

アプリ編へつづく