春は出会いと別れの季節。冬アニメも終わってしまいました。
というわけで個人的に印象に残った作品を感想を交えて挙げていきたいと思います。
2018年冬アニメ ベスト3
1:DEVILMAN crybaby
1月5日に配信が開始されたNetflix完全オリジナル作品。Netflixなので冬クールとか関係ないんですが、その圧倒的な内容からベスト1に挙げざるを得ないです。
感想はこちら↓
定額見放題配信:Netflix
2:ゆるキャン△
いつも一人でキャンプしているリンちゃんと、なでしこが所属する野外活動サークル、そして全くキャンプをしない斎藤さんがそれとなく両者の間を取り持っていたりするゆるい関係性が心地良いですね。
妙に美味そうなキャンプ飯や冬のキャンプ場の独特の雰囲気が丁寧に描かれ、また互いに離れていてもスマホで写真やメッセージを送り合う小道具の使い方も上手いです。
日常系のアニメだと同じ部活の仲良しグループといった閉鎖的な世界になりがちですが、それぞれが好き勝手な行動をしつつもどこかで繋がっているという感覚や、キャンプという非日常を丁寧に表現することで、よりリアルかつ新鮮さを失わない開かれた世界を描くことに成功していると思います。
最後に遂にみんなでキャンプに行くことになる流れは、特別なことは何も無いのに謎の感動を呼ぶというプロットも巧みですね。
近年の日常アニメでは出色の出来。
配信:Amazonプライム・ビデオ | dアニメストア | Hulu ほか
3:宇宙よりも遠い場所
都合のいい異世界モノやぬるま湯のような日常系アニメが量産される中で、女子高生が南極に行くという突飛な話を現代劇で描くという試みは、制作者の気概を感じるとともにかなり冒険だったのではないでしょうか。
メインキャラ4人それぞれが人間関係の問題を抱えながらも、新しい世界に挑戦して行く過程でそれを乗り越えて行く姿を疾走感のあるストーリーと演出で描き、世界は広いんだ、チャレンジする価値があるんだというストレートなメッセージを伝えることに成功していると思います。
所々感動させんが為の力技な脚本が目立ちましたが、それを補うに十分なクオリティだと思います。
配信:Amazonプライム・ビデオ | dアニメストア | Hulu ほか
次点
恋は雨上がりのように
バイト先の店長である中年のおっさんに恋をする女子高生という御時世的にちょっとアレなお話ですが、お互いに「普通の」恋愛をしていれば失っていたであろう諦めかけていた夢を、その関係性故に取り戻して行くという仕掛けになっています。
結構いい感じに進んでいたのですが、最後の終わり方が妙に中途半端だったのがやや残念ですね。あとほぼ1回しか出番がなかったチャラい兄ちゃんは何だったんでしょうか。
原作モノの難しさが出てしまったかも知れません。
ラーメン大好き小泉さん
ラーメンというか小泉さん大好きなクレイジーサイコレズの話だった。作画の崩れさえその恐怖を表現する演出に見えてくる始末。
終わってみればただの佐倉劇場だったような…
正直『citrus』より堪能できました。
ジングルがマイナーに変調されたり、JASRAC対策と言う名のKraftwerkのリミックスが登場したり、音での遊びが多かったのも楽しかったです。
配信:dアニメストア
OP・ED大賞
OP:恋は雨上がりのように
いかにもアニメのOPらしいOP。
キャラ絵がやや時代がかっているのもあって王道感がすごいですが、カラフルな色使いやポップな演出は今っぽいです。
雨上がりのような爽やかなオープニング。配信:Amazonプライム・ビデオ
ED:カードキャプターさくら クリアカード編(第1クール)
とにかくかわいい。とにかく動く。
キャラ絵だけでなく動きで可愛さが表現されているのが素晴らしいですね。一人原画でしょうか。所々没骨になっていたり芸が細かい。
第2クールからOP・EDとも変わってしまうみたいでちょっと残念ですが、次も期待してます。
要チェックな継続作品
今期スタートで次クールへ続く作品のうち、気になるものを挙げておきます。
新幹線変形ロボ シンカリオン THE ANIMATION
今期一番のダークホース。
土曜朝の子供向けアニメ(建前上)という制約の中で、子供が巨大ロボットに乗って戦うという世界をいかに説得力を持って描くかという難題に正面から挑んでいる真の王道ロボットアニメ。
個性的なキャラに濃すぎるネタを惜しげもなくつぎ込み、設定や演出も毎回練られていて楽しめます。
明るいエヴァとか言われていたら本当にエヴァとコラボすることが決定。
大人の本気スゲェ・・・
配信:Amazonプライム・ビデオ | dアニメストア