2018年春アニメ 勝手にベストアニメランキング

2018年春アニメ 勝手にベストアニメランキング

もう上半期が終わっちゃいましたね。年々地球の公転周期が早くなっているように感じます。

そんなわけで春クールの振り返りで、面白かったアニメを感想を交えて挙げていきたいと思います。

2018年春アニメ ベスト5

01 | ヒナまつり

今期で覇権をあげるならコレでしょう。

インテリヤクザのもとに超能力が使える女の子が突然現れるというギャグアニメ。ツッコミの間やテンポが素晴らしく、ギャグ漫画のアニメ化としては理想的な出来と言ってもいいと思います。

ヤクザのくせに妙に面倒見のいい新田の元で自堕落な生活を送るヒナに対して、ホームレス生活からお金と人情の有り難みを知った純真無垢なアンズ、夜の世界で詩子に非道な扱いを受けながらその才能を異常に発揮してしまう瞳と、シュールなコントラストを見せる三者三様のギャップがまた面白い。

最終回ではマオも本格参戦し、これは続編に期待してしまいますね。2期来い!

配信:Amazonプライム・ビデオ | dアニメストア | Hulu | Netflix 他

02 | ひそねとまそたん

航空自衛隊の戦闘機が実はドラゴンが擬態したものだった…という設定のオリジナルアニメ。

初回からヒロインがドラゴンに嘔吐されたり、ドラゴンをprprしたり、およそ最近のアニメらしからぬキャラ設定で攻めてますね。航空自衛隊が舞台ということで戦闘機の飛行シーンも見所で、これは樋口真嗣総監督の趣味全開でしょう。キャラクターデザインやOP・EDなど、作り手が作りたいものを作った感が溢れており、記号化されたアニメが量産される中で一際輝きを放っています。

ただ後半の「吻合」や「マツリゴト」などは盛り上げようとして無理やりえげつない展開にしている感がアリアリでちょっと興ざめなのは残念。

とはいえクリエーターのオリジナリティがエンターテイメントとして良い方向に働いた、近年では珍しい良作だと思います。

配信:Netflix (独占配信)

03 | ウマ娘 プリティーダービー

アイマスシステムを競馬に適応するという狂気の企画がまさかのどハマりするという驚異のアニメ。

スポ根ものやアイドルものとしてみれば目新しさがあるわけでは無いですが、伝説の競馬レースをベースにしたアツい展開、スペちゃんとスズカを軸とした多彩なキャラの可愛さ、随所に挟まれる小ネタの破壊力と、本来であれば異なるジャンルの要素がそれぞれ高い完成度で渾然となって独自の新しい世界を作り上げています。

これを一つの作品として成立させたのやはり監督の手腕によるところが大きいでしょう。及川啓監督は同クールに『ヒナまつり』も成功させており大活躍ですね。「ウマ娘」にも監督特権でヒナまつりネタが紛れ込んでいるのも楽しみどころの一つです。

配信:dアニメストア

04 | ゴールデンカムイ

北海道のどこかに隠されたアイヌの埋蔵金を巡るバトルロイヤル…と思いきや、飯テロアニメであり、ギャグアニメでもあるというテンコ盛りな作品。

囚人の刺青が埋蔵金のありかを示す暗号になっており、それを剥がして集めるという過酷な設定からアシㇼパさんの熱いオソマ押しへの落差がすごい。

出てくる人物が揃いも揃ってイカれた野郎ばかりで大変頼もしいです。勃起する猟師とか。勃起する猟奇殺人犯とか。

正直作画的に怪しいところがあったりしますが、話の面白さで見せるあたり漢気に溢れていてステキです。10月からの2期も発表され、今後も楽しみ。

配信: FOD(独占配信)

05 | こみっくがーるず

安定のきらら枠。あば^〜

女子高生漫画家が寮で共同生活するという狙いすました設定。ほーいいいじゃないか。こういうのでいいんだよ、こういうので。

女の子がキャッキャウフフしているのをビールでも飲みながら慈愛の眼差しで見守るタイプの作品ですが、主人公のかおす先生の中身のおっさんっぷりや卑屈な性格からくる迷言の数々がスパイスが効いていて良いです。

作画や演出もクオリティが高く、何気に高校生としての将来に対する夢や不安、仕事に向き合う真摯さなどが丁寧に描かれているのもポイント高いです。

配信:Amazonプライム・ビデオ | dアニメストア

OP・ED大賞

OP : ひそねとまそたん

ひそねとまそたんはOP・EDとも意表を突かれてしまったので両方入れときます。

かつての名作劇場のようなスタイルで、かつ歌詞がデカデカと表示されるというもはや古いのか新しいのか分からない。

特にOPはどのアニメも型にはまったものが多く、上手い下手はあっても代わり映えがしませんが、ひそまそは我関せずでやりたいことやってる感が潔い。アニメはもっと自由でいいよなーと思わせてくれます。

ED : ひそねとまそたん

まさかのフレンチポップ。なにゆえ?と思っていたら後半でパリィへの憧れが語られ、見事に伏線回収。作画的にも素晴らしい出来で、この辺りにも作り手の好きが溢れていますね。

莉々子Ver.の笑撃がスゴイです。さすが新井さん。

継続作品

今期スタートで次クールへ続く作品のうち、気になるものを挙げておきます。

ゲゲゲの鬼太郎(第6期)

ねこ娘の萌えキャラっぷりが話題をさらっていますが、それに止まらない攻めた内容で予想を超えた面白さの第6期。

鬼太郎という伝統のフォーマットはそのままに、現代社会の狂った世相に毎回切り込んでいき、アイドル人気からブラック企業の労働形態、果てはデビアス社のダイアモンド市場独占に至るまで止まる所を知りません。

見えない妖怪の世界を人間社会の「影」として、そこにありながら見ようとしない現実を描くという、作品本来の視点を最大限に活かしつつエンターテイメントとして仕上げている手腕は見事です。

でももっとねこ娘出してもいいのよ。あと花子さんも。

配信:dアニメストア | Netflix